旅行の途中に寄った、なんてことのないサービスエリア。案内コーナーでふと目についた1枚のカードが「イオン E-NEXCO pass カード」でした。ETCカードなんてどれも同じだろうと思っていたのですが、これが意外と侮れませんでした。
週末に家族で車移動することが多いのに、ETCカードは特に比較せずなんとなく使っている。そんな家庭に向けて、この記事を書いています。
知らないまま今のカードを使い続けても、それはそれで困りません。ただ、旅行のたびに貯まったはずのポイントを、少しずつ取りこぼしていることになります。読み終える頃には、旅行に行くだけでウェル活の元手が少し増える仕組みが分かるはずです。
私自身はVisa版の「イオン E-NEXCO pass カード」を持っていて、旅行先の高速道路で実際に使っています。きっかけは単純で、旅行先のSAで見かけて、ウェル活のために作ってみただけです。以前このブログで書いたイオンカードの選び方の記事でも「まず出口(ポイントの使い道)を決めてから選ぶ」とお伝えしましたが、今回のカードはまさにその考え方通りに転がり込んできた実例でした。
実際に何回か使ってみて、貯まり方や仕組みが自分なりに分かってきたので、その実感を残しておきたいと思います。
旅行や遠出で高速道路をよく使う家庭に向いている1枚です。日常のメインカードとして使うつもりの方や、よく使うSA・PAが西日本や中日本エリアの方には、この記事の後半でエリアごとの違いを整理しています。
先に結論だけ知りたい方へ
- 旅行や遠出で高速道路をよく使う → 土日の利用でポイント還元が上がるので相性が良いです
- 年会費が気になる → 本カード・ETCカードともに年会費無料なので、まず作ってみてもリスクは小さめです
- 貯めたポイントの使い道に迷う → 他のイオンカードのWAON POINTと合算して、ウェル活にそのまま使えます
- よく使うSA・PAが西日本・中日本エリアが中心 → 地域だけでなく、SA・PAやポイントの使い道まで見て選ぶのがおすすめです
- 高速道路をほとんど使わない・日常の還元率を重視したい → このカードでなくて大丈夫です
なぜこの組み合わせが向いているのか、実際に使ってみた話から説明します。
旅行先のサービスエリアで、このカードを知った話
正直に言うと、このカードを作る前は「ETCカードなんてどれも同じでしょ」と思っていました。年会費が無料で、車に挿しておけばゲートが開く。それで十分だと思っていたんですよね。
きっかけは、家族での旅行の途中に寄ったサービスエリアでした。
売店の近くに置いてあったカードの案内を、なんとなく手に取ったんです。「イオン E-NEXCO pass カード」という、聞き慣れない名前でした。
調べてみると、年会費無料でETCカードが自動付帯していて、ウエルシアのウェル活で使っているWAON POINTがそのまま貯まる仕組みだと分かりました。ちょうどウェル活のポイント元手を増やす方法を探していたところだったので、ここで「これだ」と思いました。
比較サイトを何時間もかけて調べ尽くしたわけではありません。目的地に向かう途中で偶然見かけたカードが、たまたま自分の使い方にぴったりだった、というだけの話です。
以前このブログのイオンカードの選び方の記事で、「スペックを比べる前に、ポイントの出口(使い道)を先に決める」という考え方をお伝えしました。今回のカードは、狙って選んだというより、ウェル活という出口が先に決まっていたからこそ、SAで見かけた瞬間に「使える」と気づけたんだと思います。

そもそもイオンカードのどれを作るか迷っている場合は、まずこちらの記事を読んでみてください。

実際に使ってみて、どれくらいポイントが貯まったか
SAで見つけてから、実際に使うまではあっという間でした。気になるのは、やっぱり「で、実際どれくらい貯まるの?」というところですよね。
大きな額ではありませんが、旅行のついでに確実に貯まっていく、という印象です。
このカードは、ETCで高速道路を走ると通常よりポイントが多くもらえます。平日は基本の2倍(0.5%×2倍で1.0%)、土日は基本の3倍(0.5%×3倍で1.5%)です。わが家は普段、通勤や日常の買い物では高速道路を使いません。旅行や遠出が中心で、しかも土日に出かけることが多いので、還元率が一番高いタイミングで使えている計算になります。
実際、これまで5回ほど旅行に行き、行き帰りそれぞれの高速道路利用(片道ごと)で、1回あたり30〜80ポイントほど貯まりました。距離によって変動があるので、幅を持たせています。5回分(往復なので合計10回のETC利用)を合わせると、合計で300〜800ポイントほどになる計算です。

「1回30〜80ポイントって、正直そんなに多くないのでは……」と思われるかもしれません。私も最初はそう思いました。ただ、これは旅行に出かけたついでに、何もしなくても勝手に貯まっているポイントです。
旅行の回数分だけ、ちょっとずつ積み上がっていく感覚で、ゼロと数十ポイントの差は意外と大きいです。
サービスエリアでの買い物もこのカードで払っていますが、正直なところ特別なことはしていません。普通のクレジットカードで支払うのと同じ感覚で使っているだけです。
なぜ「東日本」なのに全国の高速道路が対象になるのか
「NEXCO東日本」と名前に入っているので、東日本の高速道路専用のカードだと思う方も多いと思います。私も最初はそう思っていました。
ETC走行時のポイント優遇は、実は全国の高速道路が対象です。一方で、サービスエリア・パーキングエリアでの買い物の優遇は、NEXCO東日本エリア限定になっています。ここを混同すると、「東日本以外は損」と誤解してしまいそうです。
還元率を整理すると、下の表のようになります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本カードの年会費 | 無料 |
| ETCカードの年会費 | 無料(自動付帯) |
| 基本のポイント還元率 | 0.5%(200円ごとに1ポイント) |
| 平日のETC還元率(全国対象) | 1.0%(基本の2倍) |
| 土日のETC還元率(全国対象) | 1.5%(基本の3倍) |
| SA・PAでの還元率(NEXCO東日本エリア限定) | 1.0%(基本の2倍) |
この表はあくまで制度上の還元率です。実際に旅行のたびにどれくらい貯まるかは、走った距離や利用金額によって変わります。先ほどの「1回あたり30〜80ポイント、5回分で合計300〜800ポイント」という数字は、この表の還元率をもとにした私自身の実績で、表の数字とは別物として見てもらえたらと思います。
対象外の高速道路会社やSA・PAの店舗がごく一部あるので、細かい条件が気になる方はイオンカード公式サイトやNEXCO東日本のドラぷらのFAQで確認しておくと安心です。
つまり、東日本以外への旅行でも、ETC分のポイントはちゃんと貯まります。旅先がどこであっても、高速道路を使う旅行そのものがポイ活になるということですね。
ちなみに家族カードも年会費・発行手数料無料で、最大3枚まで発行できます。イオンカード公式サイトによると、E-NEXCO passカードの家族カードにはETC専用カードが自動付帯されるので、配偶者名義の車にもそのまま使えます。
貯めたWAON POINTを、そのままウェル活に回す
貯まったポイントの使い道が気になりますよね。ここが、この記事で一番伝えたい話です。
このカードで貯めたポイントは、ウェル活でそのまま使えます。
「専用のポイントに交換しないといけないのでは?」と思うかもしれませんが、そこまでの手間はありません。ただし、ひとつだけ設定しておきたいことがあります。
WAON POINTは、複数のイオンカードで貯めても自動的に1つにまとまるわけではありません。iAEON(イオンのアプリ)で各カードを登録し、ポイントを共通化する設定をしておく必要があります。
E-NEXCO passカードで貯めたWAON POINTも、iAEONでポイントを共通化する設定をしておけば、ウエルシアカードなどほかのイオンカード分とまとめて使えます。
私はまとめたWAON POINTを、旅行のあと翌月のウエルシアのお客さま感謝デー(ウェル活)にそのまま回しています。貯めたポイントはすべてウェル活に回す、というのが今の運用です。
E-NEXCOポイントというものに交換して高速料金の支払いに使うこともできます(WAON POINT1,000ポイント以上・500ポイント単位で交換でき、レートは1ポイント=1円相当の等価交換です)。ただ、今のところこちらは使っていません。
1,000ポイントをE-NEXCOポイントに交換すると1,000円相当ですが、ウェル活の条件(200ポイント以上・1.5倍)を満たせば1,500円分の買い物になります。だから私はE-NEXCOポイントに交換せず、ウェル活を優先しています。

ウェル活のやり方自体は、以前こちらの記事で詳しく紹介しています。

旅行のポイ活と、日用品のポイ活。この2つが、無理なくひとつにつながっているのが、このカードを持っていて一番良かったと感じる部分です。
正直に書く、このカードのデメリット
ここまで良いことばかり書いてきましたが、もちろん弱点もあります。正直に書いておきます。ざっくり3つです。
1つ目は、高速道路とイオン以外の一般加盟店では、還元率が0.5%と平凡なこと。日常のメインカードとして使うには物足りません。ただ私自身、イオン系のカードはイオン・ウエルシア・高速道路以外ではそもそも使っていないので、ここはあまり困っていません。
2つ目は、国内・海外旅行傷害保険が付いていないこと。「旅行向き」に見える名前なので、ここは少し意外に感じました。旅行の保険は別のカードでカバーする前提なら、困ることはなさそうです。
3つ目は、「3倍」と聞くと大きく見えますが、土日でも基本0.5%×3倍の1.5%なので、旅行数回で何千ポイントも一気に増えるカードではないこと。私自身、これまで5回の旅行(往復10回のETC利用)で貯まったのは、合計300〜800ポイントほど、1回あたりにすると30〜80ポイントほどでした。倍率の大きさに期待しすぎず、「旅行のついでに少しずつ」くらいの気持ちで持つのがちょうどいい印象です。

そのほかの注意点として、電子マネーのnanaco・楽天Edyへのチャージには対応していません。普段からこれらを使っている方には少し不便かもしれませんが、私はWAONと現金・他のクレジットカードで使い分けているので、今のところ支障はありません。
並べてみると、どれも「高速道路とウェル活のためのサブカード」と割り切れば、そこまで気にならないデメリットです。
東日本エリア以外にお住まいの方へ
ここまで読んで、「うちは西日本や中日本の高速道路ばかり走るんだけど」と思った方もいるかもしれません。
ETCのポイントアップ自体は、東日本版・西日本版・中日本版のどれを選んでも全国の高速道路が対象です。平日1.0%・土日1.5%という還元率も共通なので、地域が違うから還元率が下がる、ということはありません。
違いが出るのは、もっと細かいところです。
1つ目は、SA・PAでの買い物の優遇が、それぞれのカードが対応するエリアに限定されること。東日本版ならNEXCO東日本エリアのSA・PA、西日本版ならNEXCO西日本エリアのSA・PAが対象になります。
2つ目は、ポイントの交換先です。イオンNEXCO西日本カードは、WAON POINTをETCマイレージサービスの還元額に交換すると、1,000ポイントが1,200円相当になる、東日本版にはない交換方式を持っています。

とはいえ、私は貯めたポイントを全部ウェル活に回しているので、正直この1.2倍という交換の優位性は、そもそも使わないメリットになります。ここでも結局、地域よりも「出口(ポイントの使い道)」で選ぶことになるんですよね。
だから「西日本に住んでいるから西日本版一択」と機械的に決めるのではなく、よく使うSA・PAやポイントの使い道まで見て選ぶのがおすすめです。
まとめ:こんな人に向いているカードです
ここまでの内容を、向き不向きで整理します。
向いているのは、旅行や遠出で高速道路をよく使う家庭、特に土日中心でお出かけすることが多い方です。年会費無料で試せるのでリスクなく始められますし、貯めたポイントをウェル活にそのまま回せます。
逆に、高速道路をほとんど使わない方や、日常のメインカードとして高還元を求める方には向いていません。旅行の保険をカードに求める方や、よく使うSA・PAが東日本エリア以外の方も、地域だけでなくポイントの使い道まで含めて検討するのがおすすめです。
大きく貯まるカードではありません。
それでも、旅行のついでに、頑張らずポイントが増えていく。そんな感覚を、実際に使ってみて実感しています。

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