1,000株の株主優待を持っていれば、那須の貸別荘に無料で泊まれるはず――そう思って、平日にあたる金曜日を選んで予約しようとしたら、まさかの理由で対象外でした。
この記事は、共働きで未就学児を育てながら家族旅行の費用はできるだけ抑えたいけれど、株主優待の情報が複雑でどれが本当に使えるのか分からない、という方に向けて書いています。
「500株でいいのか、1,000株必要なのか」「本当に無料で泊まれるのか」。そんな疑問に、実体験ベースでお答えします。
読まないまま、思い込みで余計な株数を買ってしまったり、当日「話が違う」と戸惑ったりするのはもったいないですよね。
読んでおけば、優待の内容と実際にかかった費用、1歳児を連れての過ごし方まで、具体的にイメージできるようになります。
私自身、1,000株を保有していて、2025年11月にTOWAピュアコテージへ家族3人(1歳児+大人2人)で宿泊し、りんどう湖ファミリー牧場でも実際に10%割引券を使ってきました。
無料で泊まれるつもりが、結局そうはいかなかったところまで含めて、実際に使ってみたからこそ分かったことを、ここに包み隠さずまとめておこうと思いました。
自分の家庭にこの優待が向いているかどうかも、この記事を読めば見えてくるはずです。
日本駐車場開発の株主優待、結局何がもらえる?
日本駐車場開発、と聞いてもピンとこない人の方が多いんじゃないでしょうか。
社名の通り駐車場の運営やサブリース事業がメインの会社ですが、実はグループ会社として、栃木県那須高原に貸別荘「TOWAピュアコテージ」やスキー場、遊園地「那須ハイランドパーク」、牧場「那須りんどう湖ファミリー牧場」まで抱えているんです。
株主優待では、これらグループ施設で使える割引券・宿泊招待券が、1月末・7月末を基準日として年2回届く仕組みです。
この記事で中心的に扱うのは、1,000株を保有していると届く貸別荘の宿泊招待券ですが、500株ラインでも使える優待があります。
2026年7月27日に内容が改定されているので、まずは現行の内容を比較表で見てみます。
500株と1,000株の違い(比較表)
| 内容 | 500株以上1,000株未満 | 1,000株以上10,000株未満 |
|---|---|---|
| リフト1日割引券 | 3枚 | 6枚 |
| ゴンドラ往復乗車券割引券 | 3枚 | 6枚 |
| TOWAピュアコテージ 平日限定無料宿泊招待券(朝食付き) | なし | 1枚 |
| TOWAピュアコテージ 宿泊50%割引券(朝食付き) | なし | 2枚 |
| 当社グループ施設・那須地域提携施設 10%割引券 | 1枚 | 1枚 |
| 天城高原ゴルフコース1ラウンド無料券(先着10組) | なし | 1枚 |

ここで一つお断りしておくと、この記事は2つの時点の情報が混在しています。上の比較表は2026年7月27日時点の現行制度、このあとの体験談は2025年7月基準の制度(2025年11月に利用した当時のもの)がベースです。両者は内容が一部異なるので、その前提で読み進めていただければと思います。
つまり、500株ではTOWAピュアコテージの宿泊優待はもらえません(通常料金を払えば宿泊自体は可能です)。
500株ラインは施設割引が中心、1,000株になるとTOWAピュアコテージの宿泊優待が加わる、とイメージすると分かりやすいかもしれません。
2026年7月の制度変更で何が変わった?
2026年7月27日、日本駐車場開発の株主優待制度が改定されました。
それまでは「500株で遊園地の入園が無料になる」という優待がありましたが、この改定で個別の入園無料券という項目自体が無くなりました。
代わりに設定されたのが、さきほどの表にある「当社グループ施設・那須地域提携施設10%割引券」です。
「無料」が「10%割引」に変わったと聞くと、改悪のように感じるかもしれません。
ただ、対象施設は遊園地だけに限らないようなので、一概に損とは言い切れなさそうです(このあと、似た内容の10%割引券を実際に使ってみた体験もあわせて紹介します)。
500株・1,000株はいくら必要?宿泊するとどれくらい得?
500株なら約13.5万円、1,000株なら約27万円
では、実際にどれくらいのお金があれば、この優待を使えるのでしょうか。
2026年8月時点の株価(1株あたり約270円)で計算すると、500株で約13.5万円、1,000株で約27万円が目安です。
株価は日々変動するので、あくまで目安としてとらえてください。
「そんなに投資するの?」と思う方もいるはずです。
ただ、500株・1,000株というのは旅行代を支払うわけではなく、あくまで株式への投資額です。株価は上下しますし、優待内容が将来も同じとは限りません。
無料宿泊は「何人でも無料」ではない
貸別荘の無料宿泊招待券は、「何人でも無料」というわけではありません。
1〜2名までは無料ですが、3人目からは1人8,800円(税込)。ただし3歳未満は人数にカウントされません。乳幼児連れの家庭には地味にうれしい条件です。
家族構成別に実際の料金を計算(表)
| 大人2名 | 2名 | 0円 |
| 大人2名+3歳未満の子1名 | 2名 | 0円 |
| 大人2名+3歳以上の子1名 | 3名 | 8,800円 |
| 大人2名+3歳以上の子2名 | 4名 | 17,600円 |

我が家は大人2人と1歳の子ども1人だったので、人数のカウントは2人のまま。条件だけで見れば、追加料金がかからないパターンでした。
ここまで読むと、「1,000株あれば実質タダで家族旅行できる」と思うかもしれません。
私も最初はそう思っていました。
ところが、実際にはそう簡単にはいきませんでした。
1,000株持っていても無料で泊まれなかった話
2025年11月28日(金)、1,000株を保有した状態で、家族3人(1歳の子どもと私たち夫婦)で那須高原への旅行を計画しました。

貸別荘の無料宿泊招待券は「平日限定」と案内されていたので、金曜日なら当然使えるはずだと思い込んでいました。
ところが、これが大きな勘違いでした。
あとから公式サイトを確認して分かったのですが、無料宿泊招待券には「金、土、日曜日、祝日、年末年始、春休み、GW、夏休みは対象除外日」という規定があったんです。
「平日限定」となっていても、金曜日は無料宿泊招待券の対象外でした。
実質的に対象になるのは月〜木曜だけで、金曜日も土日祝日と同じ扱いで除外されていた、ということになります。
予約当時はこの規定を知らず、月〜木曜の空き状況を実際に確認したわけではありません。「取れたはずの枠を逃した」というより、「そもそも狙っていた日が最初から対象外だった」というのが正確なところだと思います。
一方で、50%割引券の方には「対象除外日でも予約サイトで『○』表示があれば予約できる」という例外規定がありました。
この例外のおかげで、同じ11月28日でも50%割引券なら宿泊できたんです。
予約はLINEで登録した株主専用サイトから行いました。
操作自体はシンプルで、楽天トラベルなど普段使っている宿泊予約サイトとそこまで変わらない感覚で進められたのは、ほっとしたポイントです。
「専用サイトって使いにくそう」というイメージを持っていた方も、そこは安心してよさそうです。
結局、今回は無料宿泊招待券をあきらめて、50%割引の優待を使うことにしました。
今回使ったのは50%割引券で、素泊まり19,800円を支払いました。
これは2025年7月基準の優待にあった「平日限定貸別荘素泊まり50%割引券」という、当時の制度の割引券・価格です。2026年7月27日の現行制度は「宿泊50%割引券(朝食付き)」に変わっているので、朝食付きの場合の価格例としてそのまま読まないようご注意ください。
無料を狙っていた身としては、正直ちょっと悔しい気持ちもありましたが、それでも定価の半額で泊まれるのは十分ありがたい話でした。
到着してコテージを見たとき、まず驚いたのが建物のつくりでした。
木目調の外壁に黒い屋根、那須高原の木立に馴染む落ち着いた佇まいで、「これが本当に株主優待で泊まれる場所なのか」と、少し不思議な気持ちになったのを覚えています。

室内はリビング・ダイニングが広々としていて、清潔感がありました。

この一連の流れを経て分かったのは、「1,000株を持っていれば必ず無料で泊まれる」というのは、正確ではないということです。
無料宿泊招待券が使えるのは月〜木曜だけなので、土日中心にしか休めない家庭にとっては、そもそも最初から狙いにくい優待だといえそうです。
月〜木曜の中で休みを取れる家庭であっても、対象日1日20組という上限があるので、無料宿泊招待券は「狙えたら儲けもの」くらいの気持ちでいたほうがよさそうです。
予約する前に知っておきたいこと
だからこそ、この4つは事前に知っておくと、気持ちの面でも準備の面でも安心です。

何より押さえておきたいのが、「平日限定」でも、金・土・日曜日は無料宿泊招待券の対象外です。
祝日や年末年始、春休み、GW、夏休みといった繁忙期も同様に対象除外日にあたります。
実質的に予約できるのは月〜木曜だけ、と考えておいた方が安全です。
次に、予約開始日は月ごとに違います。
「毎月1日正午」のようなシンプルなルールではなく、利用したい月ごとに会社側が個別に予約開始日時を指定する方式です。
しかも、そもそも予約自体が対象外になる月もあります。
狙っている月がある場合は、早めに公式IRページで開始日を確認しておいた方がよさそうです。
また、キャンセルは即「利用済み」扱いになり、再利用はできません。
仮押さえのつもりでキャンセルすると、その優待券自体が無駄になってしまいます。
予約するときは、本当に行けるかどうかを決めてから申し込む必要があります。
最後に、当日は身分証の提示など本人確認が必須です。
優待の譲渡や転売もできないので、株主本人が同行することが前提になります。
いずれも、知らずに動くとがっかりしやすいポイントばかりです。
事前にこれだけ頭に入れておけば、無駄なくチャレンジできるはずです。
実際に1歳児を連れて泊まってどうだった?
標高が高いだけあって、11月の那須高原は本当に寒かったです。
日中でも上着が手放せず、車に一枚多く防寒具を積んでおいてよかったと感じました。
寒さはありましたが、コテージの中は暖かく快適でした。
部屋は広々としていて、清潔感もしっかりありました。
1歳の子どもを遊ばせるスペースにも余裕があり、ホテルの一室で気を張って過ごすのとはまったく違う感覚でした。



翌日はりんどう湖ファミリー牧場に行きました。
1歳児でも乗れる乗り物が意外と多く、動物とのふれあいコーナーもあったので、かなり楽しめました。
抱っこ紐がなくても歩き回れるくらい、園内はゆったりした造りだった印象です。

隣接する那須ハイランドパークには、今回は行きませんでした。
事前に調べた感じでは、絶叫系を含め3歳以上向けのアトラクションが多い印象で、1歳児にはまだ早いと判断したためです。
実際には行っていないので、比較しての感想はお伝えできません。
同じ組み合わせを検討している方は、子どもの年齢によってりんどう湖ファミリー牧場を優先するのもひとつの手だと思います。
りんどう湖ファミリー牧場の売店では、10%割引券を実際に使い、お土産を購入しました。
ただし、これは2025年7月基準の優待にあった「Mekke!マルシェ10%割引券」という、当時の制度の割引券です。2026年7月27日の現行制度にある「当社グループ施設・那須地域提携施設10%割引券」とは、名称も新設時期も異なる別の優待にあたります。
「10%割引券って結局どこで使えるの?」と気になっていましたが、少なくともりんどう湖ファミリー牧場では問題なく使えました。
現行版の10%割引券は私自身まだ利用していないため、対象施設については届いた電子チケット・公式案内で確認してください。
500株と1,000株、私ならこう考える
500株にするか、1,000株にするか。私自身は「平日に休みを取れるかどうか」を軸に考えています。
理由は単純で、貸別荘の無料宿泊招待券って平日限定なんですよね。
土日中心にしか休めない家庭は、そもそも無料宿泊招待券の対象日程を選べないので、1,000株まで投資しても、その分のリターンを受け取りにくくなります。
逆に、平日に休みを取りやすい家庭ほど、候補日を増やしやすいのはメリットです。
もちろん、平日を選んだからといって必ず取れるとは限らないのは、さきほどお伝えした通りです。
この経験からも、平日休みが取れるかどうかは、想像以上に大きな分かれ目だと感じています。
まとめると、平日に有給を取りやすい家庭なら、1,000株を狙う価値は十分にありそうです。
土日中心なら、優待目的だけで無理に1,000株まで増やす必要はないと思います。
予算と、平日に休みを取れるかどうかで、選ぶべきラインは変わってきそうです。

優待だけを目的に買わない
株主優待は魅力的ですが、忘れてはいけないのが、これはあくまで「株」だということです。
たとえば、1株270円のときに1,000株(約27万円)を購入し、その後株価が230円まで下がったとします。
この場合の含み損は、単純計算で4万円です。

優待だけを見ていると忘れがちですが、投資である以上、株価が下がるリスクは常にあります。
優待だけを目的に無理な株数を買うと、値下がりしたときに気持ちがついていかないかもしれません。
「優待でこんなに得したのに、株価はこんなに下がった」という状態は、精神衛生上あまりよくないはずです。
我が家では、優待はあくまでおまけという距離感で考えているんです。
無理のない範囲の株数で、優待が届いたらラッキーくらいの気持ちでいるほうが、長く付き合えそうです。
まとめ
ここまで、日本駐車場開発の株主優待を那須旅行に使ってみた体験をお伝えしてきました。
要点としては、この優待は「必ず無料になる優待」ではなく、「うまく使えれば家族旅行を安く済ませられる優待」です。
無料宿泊招待券が使えなくても、50%割引券という選択肢は残ります。私自身は19,800円で宿泊でき、結果的には満足できました。
おすすめできるのは、平日に休みを取りやすい地方在住・共働き家庭です。
逆に、土日祝日にしか休めない家庭や、繁忙期にしか旅行の予定を組めない家庭には、あまり向いていないというのが実感です。
無料枠が取れるかどうかは運の要素もありますが、それでも那須高原の貸別荘とりんどう湖ファミリー牧場を、投資額に見合う形で楽しめたのは事実です。
次に行くときは、平日を狙って無料枠にリベンジしてみようと思っています。

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