トイレットペーパーも、ティッシュも、食器用洗剤も。わが家はこの1年、こうした日用品の多くを、現金で買わなくなりました。
年59,000円を楽天ふるさと納税で寄付して、自己負担は2,000円。そこにトイレットペーパーや洗剤、それに年によってはうなぎや牛肉まで届きます。
とはいえ、最初からうまく回っていたわけではありません。調子に乗って返礼品を一気に頼んだら、届いた段ボールが家に置ききれず、しばらく部屋のすみに積んだままにしたこともあります。
この記事は、日用品の値上げがずっと続いていて、レジで地味にため息が出る……という共働き・子育て世帯に向けて書いています。家計簿を細かくつけたり、底値を追いかけたりはしたくない。でも「必ず買うもの」の出費くらいは軽くしたい。そんな人向けです。
「必ず買うもの」の現金支出は、買い方の順番を先に決めておくだけで下げられます。何もしないままだと、値上げが続くなかで日用品費をずっと現金で払い続けることになります。順番を決めておくと、「今月これはふるさと納税、これはウェル活、残りは5日のイオン」と、レジに行く前に置き場所が決まる感覚がつかめてきます。
書いているのは、楽天ふるさと納税を4年、ウェル活を毎月続けている、共働き・2歳児のいる地方在住の家庭です。ふるさと納税とウェル活は実際に続けてきた話、イオンの毎月5日はこれから組み込む予定の話として、はっきり分けて書きます。
4年前は、ふるさと納税を「手続きが面倒そう」という理由だけで避けていました。やってみたらワンストップ特例で思ったより簡単で、それから毎年続けています。今年の11月にウェル活の上限が縮むので、いままさに日用品の買い方を組み替えている最中。その「作り替えの途中」を、そのまま残しておきたくて書きました。
イオンかウエルシアが生活圏にある共働き子育て世帯には、特に効きます。逆に、どちらも生活圏になくて収納にまったく余裕がない家庭は、ここまで頑張らなくても大丈夫かもしれません。毎月5,000ポイントより少ないポイントしか使わない人も、ウェル活はいまのままで十分です。
日用品の現金支出を減らす3段構え(2026年9月時点)
① 楽天ふるさと納税 ― 先に「頼みたいもの」を決める
紙類・洗剤など、1年分として使える返礼品+食品。年59,000円を寄付して、自己負担は実質2,000円(=税金の前払い)。
② ウェル活・毎月20日 ― ①で頼まない日用品
シャンプー・生理用品・おむつなど。貯めたWAON POINTを1.5倍で使う(1万pt→15,000円分)。
③ イオン・毎月5日 ― ②で足りない分と食品
貯めたWAON POINTで払うと、使った分の20%が後日戻る(1万pt→実質12,000円分)。
・①は税金、②③はポイント。現金を出す場面を、1つずつ減らす設計です。
・効率は 1.5倍 > 1.2倍 > 等価。だから貯めたポイントは、まず20日のウェル活から使います。
・毎月5,000ポイント以下しか使わない人は、ウェル活のままでOK。この記事は「それより多く使っている家庭」向けです。
なぜこの順番なのかは、私の失敗から説明させてください。

わが家が「日用品を現金で買わない」ようになるまでの4年間
4年かけて、いまの3段構えに落ち着きました。順を追って振り返ります。
始まりは「面倒くさそう」でした。ふるさと納税という言葉は知っていても、確定申告とか書類とか、そういうものを想像して、4年前まで手を出していませんでした。
実際にやってみたら、ワンストップ特例のおかげで、寄付先の自治体に申請するだけ。年末に少しだけ手を動かせば終わりでした。「なんだ、これくらいか」と拍子抜けしたのを覚えています。
気をよくして、次の年に一気にたくさん頼みました。これがよくなかった。
紙ものも食品も、同じ時期にまとめて届きました。トイレットペーパーとティッシュは、とにかく段ボールが大きい。クローゼットには入らず、何か月も部屋に出したまま、そこから1ロールずつ使っていました。冷凍庫のほうもぱんぱんで、食品の一部は実家に「もらってほしい」と持っていくことに。せっかく選んだ返礼品なのに、もったいないことをしました。
返礼品は「まとめて1回」ではなく「切れそうになったら少しずつ」に落ち着きました。いまは在庫と相談しながら、年間を通してぱらぱらと寄付しています。冷凍庫や部屋のすみに、無理やり押し込まなくてよくなりました。
そのうえで、日用品を買う順番を決めました。まずふるさと納税で「これは返礼品でいこう」というものを先取りして、そこで頼まないものをウェル活で、それでも足りないものを毎月5日のイオンで。
この①→②→③という順番は、頑張って編み出したものではなく、失敗して落ち着いた結果です。そして2026年11月にウェル活の上限が縮むので、②と③の比重をいま組み替えている最中です。「完成しました」ではなく「作り替えの途中です」というのが正直なところ。
| ① 楽天ふるさと納税 | ② ウェル活・毎月20日 | ③ イオン・毎月5日 | |
|---|---|---|---|
| 買うもの | トイレットペーパー・ティッシュ・食器用洗剤など、1年分として使える日用品+食品(うなぎ・牛肉・カツオ・ポンジュースなど) | シャンプー・ボディソープ・歯磨き粉・洗濯洗剤・柔軟剤・生理用品・コンタクト洗浄液・おむつ・おしりふき・トイレ洗剤 | ②で足りなかった日用品+食品 |
| 支払い | 年59,000円寄付・自己負担は実質2,000円 | 貯めたWAON POINTが1.5倍(1万pt→15,000円分) | 使ったWAON POINTの20%が後日戻る(1万pt→実質12,000円分) |
| 位置づけ | 税金の前払い | ポイント。効率が一番いいので最優先 | ポイント。20日で足りない分の受け皿 |
| わが家の状況 | 4年継続 | 毎月継続。2026年11月20日から7,500円分に縮小 | 未実施。11月20日以降に組み込む予定 |
①楽天ふるさと納税 ―「実質2,000円で1年分」って、どういうこと?
ふるさと納税の「自己負担2,000円」。この言葉、便利に使われすぎていて、逆にピンとこない人も多いと思います。私も最初はそうでした。
わが家が寄付しているのは年間59,000円。ワンストップ特例を使っているので、上限内なら、2,000円を除いた57,000円は、まるごと翌年度の住民税から差し引かれます(確定申告する人は所得税の還付と住民税の控除に分かれますが、合計額は基本的に同じです)。年59,000円のうち57,000円は、もともと払うはずだった税金の前払いです。
手元から出ていくお金のうち「どのみち税金として消える分」を、先に日用品と食品に変えている感覚に近いです。差額の2,000円で、日用品や食品がついてくる、というイメージ。
実際にわが家が返礼品でまかなっている日用品と、それがどれくらいもつのかをまとめました。
| 返礼品(自治体) | 内容 | もつ期間 | ざっくり実売換算(概算・幅) |
|---|---|---|---|
| エリエール トイレットティッシュ コンパクトダブル(静岡県富士宮市) | 94ロール | 約1年 | 6,500〜8,500円/年 |
| エルモア ティシュー 200組5箱×12パック(栃木県佐野市) | 60箱 | 約8か月(年換算 約90箱) | 7,000〜9,500円/年 |
| CHARMY Magica 除菌プラス(千葉県市原市) | 24本 | 約1年 | 3,500〜5,500円/年 |
| シルコット ウェットティッシュ 除菌 詰め替え(三重県名張市) | 1ケース | 約2か月(年換算 約6ケース) | 3,000〜6,000円/年 |
| 食品(愛媛県松山市 ポンジュース/和歌山県有田市 うなぎ/大阪府泉佐野市 牛ハラミ/高知県佐川町 カツオのたたき/佐賀県吉野ヶ里町 黒毛和牛切り落とし) | ― | ― | ご褒美+食費の足し |

日用品だけをざっくり足すと、わが家の使い方で年2〜3万円分くらい。そこにうなぎや牛肉、ポンジュースが乗ってきます。それが実質2,000円の負担で、1年かけて届く計算です。
返礼品の「調達コスト」は、寄付額の3割以下と制度で決まっています。ただ、これはあくまで自治体側が返礼品の調達などにかける費用ベースの話。普段スーパーやドラッグストアで買っている値段と比べると、体感のおトク度はもっと高く感じます。日用品は特にそうです。
ポイントについても触れておきます。2025年10月以降、楽天ふるさと納税では、楽天市場のお買い物通常ポイントや、お買い物マラソンの買い回り、楽天モバイルなど一部のSPUによる上乗せは対象外になりました。
一方で、楽天カード決済によるポイントは残っています。2026年9月時点では、楽天カード通常分1倍+楽天カード特典分1倍、さらに「5と0のつく日」にエントリーすれば+1倍で、最大3倍です。「5と0のつく日」の上乗せ分は月1,000ポイントが上限ですが、わが家の年59,000円なら気にする水準ではありません。
以前のように、買い回りやSPUを重ねてポイントを大きく稼ぐやり方はできなくなりました。それでも、自己負担2,000円で1年分が届く仕組みそのものは変わっていません。
一気に頼んで置き場所に困った失敗の対策は、そんなに難しくありません。配送月や箱数を選べる返礼品を選ぶこと、在庫があるうちに年間を通して分散して頼むこと。この2つだけで、冷凍庫や収納がパンクする事故はだいぶ防げます。

ふるさと納税でつまずきやすいところ ― ワンストップと控除上限
ふるさと納税でつまずきやすいのは、返礼品選びよりも「手続き」と「上限額」です。わが家がどうしているかも含めて書きます。
ワンストップ特例の「3つの落とし穴」
ワンストップ特例は、確定申告なしで控除が受けられる仕組みです。会社員なら基本これでOK。ただ、思い込みで進めると引っかかるポイントが3つあります。
1つめは、寄付先が年5自治体まで、ということ。同じ自治体に複数回寄付しても1カウントですが、金額ではなく「自治体の数」で数えます。
2つめは、寄付するたびに申請が必要なこと。1回の寄付につき1回、申請書やオンライン申請を出します。まとめて1回ではありません。提出は、原則として寄付した年の翌年1月10日必着です。
3つめが一番大きいです。6自治体以上に寄付した年と、確定申告をする年は、ワンストップ特例がまるごと無効になります。医療費控除を受ける年や、住宅ローン控除の1年目などが当てはまります。このとき、確定申告でふるさと納税の寄付金控除も自分で書かないと、控除がまったく受けられません。「医療費控除をするなら、ふるさと納税も一緒に申告」とセットで覚えておくと安全です。
わが家はこれまで毎年5自治体以内で、確定申告に切り替えた年はありません。申請はオンライン(マイナンバーカードと自治体のマイページ)で、寄付は年内にぱらぱらと分散。年末に駆け込まなくて済むので、オンライン申請にしてからは気がずいぶん楽になりました。
控除上限は「年収だけの早見表」を鵜呑みにしない
自己負担2,000円で寄付できる金額には上限があります。ただ、ここがくせ者で、控除の上限は、年収だけの早見表を鵜呑みにしないほうが安全です。
iDeCoや医療費控除、住宅ローン控除など、ほかの控除の状況によって、上限額が変わることがあります。産休・育休で年収が下がる年は、上限そのものがぐっと下がります。共働きで片方が育休、という年は特に注意が必要です。
上限を超えて寄付した分は、控除されずまるごと自己負担になります。「実質2,000円」が崩れて、3,000円にも5,000円にもなってしまう。
わが家は、源泉徴収票と給与明細を見ながら詳細シミュレーターに入れて、上限ぎりぎりの59,000円にしています。とはいえ、毎年やり直しているわけではありません。最初に一度きちんと入れておいて、あとは収入が大きく動いた年だけ計算し直す。それくらいで十分だと思っています。収入が読めない年は、上限を少し低めに見積もっておくと、はみ出す心配がありません。
②ウェル活・毎月20日 ― ①で頼まない日用品を、貯めたポイントで1.5倍にして買う
ふるさと納税で「これは返礼品でいこう」と決めたら、そこに入らなかった日用品はウェル活の担当になります。シャンプー、ボディソープ、歯磨き粉、洗濯洗剤、柔軟剤、生理用品、コンタクトの洗浄液、それにおむつやおしりふき。毎月20日に、貯めたWAON POINTでまとめ買いしています。

毎月20日はウエルシアで、貯めたWAON POINTを使って支払うと、1.5倍分の買い物ができます。1.5倍と言われてもピンときませんが、要は1万円分のポイントで15,000円分買える、ということ。定価の約33%オフで日用品をそろえている感覚に近いです。
貯めたポイントは、まず毎月20日のウェル活から使う。これがわが家の基本です。ポイントの価値を1.5倍にできる手段が、いまのところ一番効率がいいから。効率は「1.5倍 > 1.2倍 > 等価」の順で、20日がその一番上にきます。
ウェル活そのものの始め方(WAON POINTの貯め方、Vポイントからの交換など)は、別の記事にまとめています。ここでは「使い分け」の話に絞ります。

そのウェル活が、2026年11月20日から変わりそうです。2026年9月時点の店頭告知によると、1回に使えるポイントの上限が、30,000ポイント(45,000円分)から5,000ポイント(7,500円分)に縮むそうです。公式サイトやFAQにはまだ反映されていないので、最新情報は詳しい記事のほうで追っています。1.5倍のレート自体は変わりません。

「上限が6分の1」と聞くとぎょっとしますが、そこは冷静に分けて考えたほうがいいです。制度の上限は6分の1ですが、もともと月1万ポイントしか使っていなかったわが家の実額は、15,000円分→7,500円分で「半分」です。自分がふだん何ポイント使っているかで、受ける影響はまったく変わります。
わが家の場合、半分になった7,500円分をどこかで埋めたい。その受け皿として考えているのが、毎月5日のイオンです。
③イオン・毎月5日「超ポイント還元デー」― 11月の改定にそなえて組み込む予定
先にはっきり書いておくと、毎月5日のイオンは、わが家はまだ使っていません。2026年11月20日を過ぎてウェル活の枠が減ってから、足りない分をここに回すつもりで準備しているところです。だからこの章は「予定」の話になります。
正式には「毎月5日 超ポイント還元デー」。毎月5日限定で、貯めたWAON POINTを使って支払うと、使った分の20%が後日ポイントで戻ってきます。「5・15・25日」ではありません。以前あった「お客さまわくわくデー」は2025年6月で終わっているので、混同しないよう気をつけています。
毎月5日にWAON POINTで払うと、使った分の20%が後日戻ります。価値にすると、1万ポイント使って2,000ポイント戻るので実質1.2倍です。ウェル活の1.5倍にはかないませんが、等価で使うよりはずっといい。「1.5倍 > 1.2倍 > 等価」という順番で考えると分かりやすいです。
2026年9月時点の主な条件は、こんな感じです。
- 1回の会計でWAON POINTを5ポイント以上使うこと
- iAEONアプリの会員登録が必要
- 対象は本州(東北をのぞく)・四国のイオン・イオンスタイルの直営売場など。マックスバリュやダイエーなどのスーパーは対象外
- 戻ってくるポイントの上限は1人10万ポイント利用分まで(わが家の量では、まず当たりません)
ひとつ補足を。イオンのFAQには「WAON POINTで全額支払う場合はボーナスポイントの進呈はない」という注意書きがあります。ただ、これは棚に「+◯ポイント」と表示されている商品ごとのボーナスポイントの話です。毎月5日の20%ポイントバックは、使ったWAON POINTを基準に計算されるので、貯めたポイントで全額払っても対象になります。
ポイントを貯める土台になるのがイオンカードですが、種類が多くて迷います。どれを選ぶかは別の記事に整理しているので、そちらもどうぞ。

距離の問題もあります。毎月5日にわざわざ店まで行くのは、正直ハードルが高い人もいると思います。わが家はイオンスタイルまで車で5分なので、そこは現実的。もしイオンが片道30分だったら、たぶん組み込まなかったと思います。

それでも現金で払っているもの ―「ゼロにはならない」正直な話
ここまで「現金で買わない」と書いてきましたが、実際にはゼロにはなっていません。仕組みを整えても、日用品の現金支出がゼロになるわけではありません。
一番わかりやすいのがおむつとおしりふきです。おむつとおしりふきは、いまも使う量の3分の2くらいを現金で買っています。2歳児がいるとおむつの減りがとにかく早くて、ウェル活の枠だけではとても追いつきません。
それでも、残り3分の1をポイントで買えるだけで、かなり助かります。粉ミルクもポイントで買えていて、これも地味に効いています。子どものスキンケア用品も同じ。
ウェル活の枠には限りがあるし、返礼品も置ける量に限りがある。収納の狭いわが家では、なおさらです。だから「全部を現金なしで」はどうしても無理があります。
ただ、レジで財布やカードを出す回数は、確実に減りました。「必ず買うもの」の大部分に、あらかじめ置き場所ができている。その安心感のほうが、削れた金額よりも大きいかもしれません。
まとめ ― この仕組みが向いている人・向かない人
もう一度だけ、記事の芯を書きます。日用品の現金支出を、①税(ふるさと納税)→②貯めたポイント1.5倍(ウェル活)→③貯めたポイント1.2倍(イオンの毎月5日)の順で、現金を出す場面ごとに減らしていく。①は税金の前払い、②③はポイントです。
そのうえで、この3段構えが向いている人と、そこまでしなくていい人を、正直に分けておきます。
向いているのは、イオンかウエルシアが生活圏にある共働き子育て世帯です。「必ず買うもの」の現金支出を我慢せずに下げたい。ふるさと納税をまだやっていない、または上限まで使い切れていない。毎月5,000ポイントより多くWAON POINTを使っている。このあたりが当てはまるなら、効果を感じやすいと思います。
逆に、そこまでしなくていい人もいます。産休・育休などで控除の上限が下がる年は、無理に寄付すると自己負担が増えます。イオンもウエルシアも生活圏になく、行くのに時間がかかる人は、③まではやらなくていいかもしれません。収納にまったく余裕がなくて、1年分の紙ものを置く場所がない家庭も同じ。毎月5,000ポイント以下しか使わない人は、ウェル活をいまのまま続けるだけで十分です。
わが家もまだ組み替えの途中です。全部を完璧にやろうとせず、「20日はしっかり使い切る、5日は行けたら行く」くらいの距離感でちょうどいいと思っています。一気に頼んで実家におすそ分けした失敗も、いまとなっては「小分けにすればいい」と学べた出来事でした。


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